生活文化専攻では、企業や行政の方々とのコラボレーションによる授業を数多く実施してきました。
「環境マーケティング論/演習a」もそのひとつです。現世代が取り組むべき中心課題である【環境社会】の問題を、企業の立場、産業の側面から考察してゆく科目です。今年度は、自動車と社会の問題を、特に【電気自動車】に焦点をあてて研究してきました。
三菱自動車工業は、2009年、他社に先駆けて量産型の電気自動車、i-MiEV(アイミーブ)の販売を開始しました。i-MiEVは、同社の軽自動車をベースにして開発された電気自動車です。昨年の、メルセデス・ベンツ日本株式会社の方々にご協力いただいた研究の中で、軽自動車規格をベースにした環境対応カーの可能性について、学生から提案がありました。そのことを踏まえ、今回、電気自動車と社会を考えるにあたって、i-MiEVへの注目が集まりました。
しかしそれでも、この試みに賛同いただき、三菱自動車工業株式会社 益子社長に本学にお越しいただいて講評・御講演いただく機会を得ることができるようになりました。大変光栄なことです。
大学は、社会に対して人材を送り出す役割を持ちながら、その一方で産業社会とはある一線を画すという特徴も併せ持っています。研究という行為を通じた、教育の場での新たな相互関係づくりが本当に大切な時代を迎えています。ご協力いただいている企業の方々には、心より感謝いたします。
* 益子社長は、実車試験もかねて、i-MiEVを社長車として使用されていたとか・・・
そんなこともお聞きしてみたいと思います。
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